株式会社ティーケーピーの2018年2月期3Q(9月~11月)決算説明資料です。
主幹事証券会社 | 野村證券 |
証券コード | 3479 |
東証マザーズ | 2017年3月27日 – |
2018年2月期3Q決算説明資料
目次
当社の事業特性
1.TKPのビジネスモデル①
遊休資産となっているスペースを割安で仕入れて活用するシェアリングエコノミー
2.TKPのビジネスモデル②
オプションサービスとしてm同時通訳システムや、テレビ会議システム、パーティション組立などを提供している。
2018年2月期第3四半期の主なトピックス
3.2018年2月期第3四半期の主なトピックス①
- 9月 ファーストキャビン名古屋駅オープン
- 9月 株式会社メジャースの子会社化
- 11月 大塚家具との業務・資本提携締結
4.2018年2月期第3四半期の主なトピックス②
- 当社が日経CNBC「今年の優秀IPO企業」最優秀賞を受賞!
- 「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2017ジャパン」において当社代表取締役社長河野貴輝が、日本代表に選出
第3四半期決算概要
5.2018年2月期第3四半期(累計・連結)ハイライト
3Q累計では、前年同期比売上高29.0%増、営業利益17.0%増。2Qでは前年同期比売上高25%増、営業利益7%増だったので、再加速。
6.2018年2月期第3四半期概況(累計・連結)
前年同期比で売上高29.0%増の21,301百万円、経常利益12.8%増の2,821百万円で経常利益率13.2%。
7.2018年2月期第3四半期概況(2017年9月~11月・連結)
四半期比較だと、前年同期比で売上高37.0%増、経常利益67.5%増と累計期間よりも成長著しい。
四半期会計期間での比較は初めて。
8.連結売上高推移(グレード別)
前年同期比29.0%の売上成長のうち、上位3グレード(GCP/GC/CC)の寄与が21.0ptで、残りの8.0ptが各グレードでの寄与。株式会社メジャースの売上も含む。
9.連結売上高推移(累計・サービス別)
3Qの売上内訳は、室料:11,240百万円(52.7%)、オプション:2,015百万円(9.5%)、料飲:4,558百万円(21.4%)、宿泊:1,878百万円(8.8%)、その他:1,609百万円(7.6%)、で合計21,301百万円。
前年同期比では、アジュール竹芝、APAホテルTKP日暮里駅前の宿泊サービス、料飲サービスの伸びが顕著。
10.グレード別拠点数・会議室数
室数ベースで、料飲売上を伴う高付加価値グレード(GCP/GC/CC)の割合が増加中。
11.貸借対照表(連結B/Sサマリー)
現預金は第2四半期末から1,237百万円減少して、6,915百万円。大塚家具株式の取得や新規出店の敷金などで固定資産は増加、新規に銀行から2,500百万円の借入。
大塚家具に出資した金額は10.5億円。
12.今期通期計画に対する第3四半期進捗、下期出店計画
通期計画に対して、売上高は79%の進捗で、経常利益は93%、当期純利益は116%と3Qですでに達成。通期計画について精査中。
当社の考える拡大戦略
13.当社の考える拡大戦略
- メジャースとの連携による営業力の強化
- 軌道に乗り始めたアジュール竹芝
- 大塚家具との業務・資本提携の狙い
14.メジャースとの連携による営業力の強化①
自社会場以外での大型イベントプロデュースの受注が可能になったため、既存顧客からの機会損失を防ぐ。
Event Cloud Mix(イベント クラウド ミックス)によってアップセルにつなげる。
15.メジャースとの連携による営業力強化②
自社の会場キャパシティを超えたイベントに関して、メジャースが自社会場以外でイベント企画から運営まで総合プロデュースすることで受注することが可能になった。
TKP社員を一定期間メジャースに出向させることで、イベントプロデュースやマーケティング分野でのレベルアップを図ることが可能に。
16.メジャースとの連携による営業力強化③
第3四半期よりメジャースの売上高336百万円、営業利益8百万円を連結決算で取り込む。
メジャース単体では、TKP顧客基盤を活用して営業アプローチをすることで、営業利益率3%から2021年2月期には15%まで上昇させる見込み。
17.軌道に乗り始めたアジュール竹芝①
アジュール竹芝について
東京都職員共済組合の保有する施設であり、2017年4月より当社が運営を受託。会議室・宴会場は「TKガーデンシティ浜松町」として運営
アジュール竹芝は遊休資産の有効活用の代表事例。4月から運営委託を開始し、11月には単月黒字化を達成。
18.軌道に乗り始めたアジュール竹芝②
今後の展開は、2019年春から夏にかけて、客室を122室から227室まで増室する予定。
19.大塚家具との業務・資本提携の狙い①
主な業務提携内容
- 当社が運営する施設にかかるインテリアの企画及び大塚家具が取り扱う商品の納入
- 大塚家具が所有又は賃借する物件における当社によるイベントスペース等の運営
- 顧客の相互紹介ならびに顧客ニーズに対応するための連携及び協力体制の構築
- 両社共同での新規出店開拓
20.大塚家具との業務・資本提携の狙い②
具体的な取り組みは、新宿ショールーム内の8Fフロアの運営受託と、仙台ショールーム内の7F・8Fフロアの運営受託からスタート。
21.今後の可能性
空間再生流通から、今後は資金力や集客力を基に事業再生にも取り組んでいく。
APPENDIX
①企業理念
TKPは、Total Kukan Produce。
法人向け貸し会議室ビジネスを起点として遊休不動産・土地を活用して空間を再生し、そこに付加価値を加えた快適な「場」「空間」「時間」を創出する「空間再生流通企業」を目指します
②創業以来、イノベーションと成長を反復
2011年の決算期変更を除くと、きれいな伸びで売上を伸ばして、前期は200億円突破。
③利用目的に合わせた5つのグレード
- ガーデンシティPREMIUM
高機能性とロケーションを備えた最高クラスのオフィスバンケット
高級感のある内装と独創的な空間に彩られ、会議から宴会まで多様な用途に対応 - ガーデンシティ
ホテルバンケット、及び大型多目的ホールを持つオフィスバンケット
様々なイベントに対応できる大型ホテル施設内の品質重視の貸会議室 - カンファレンスセンター
会議比率の高いオフィスバンケット
会議・セミナーを中心に、幅広いビジネス用途に対応 - ビジネスセンター
会議室集合体、会議用途メインのカンファレンス施設
小規模から大規模の会議まで、社内用途を中心に対応 - スター貸会議室
地域密着型の会議室
法人だけでなく、個人も含む小規模なミーティング・集会に対応
④貸会議室・宴会場を全国で展開
国内・国外で1,829の会議室を展開。全国に会議室を展開していることで、大学の入試試験や大手企業の全国採用など、大口案件を一斉に引き受けることが可能。
⑤ハイブリッド利用可能なホテルを全国で展開
宿泊事業は、「レクトーレ」「石のや」「アジュール」「アパホテルTKP」「ファーストキャビン」の5ブランドをTKPグループ全体で運営。
⑥安定した法人顧客基盤
拠点数223に対して、売上上位500社(売上の50%占める)は1社あたり年間100施設利用する。
⑦分散された顧客基盤・利用用途
売上は特定企業に依存せずに分散している。グラフから概算すると、上位20社で売上の約15%、上位500社で50%超え、2,500社で80%程度。
⑧顧客クラスに応じたアプローチ
顧客クラスの区分も上位500社が「ヘビーユーザー顧客」、2,500社までが「ヘビーユーザーになり得る顧客」、それ以降が「単発利用の顧客、ライトユーザー」としている。
⑨当社の見据えるマーケット
研修サービス市場も順調に増加しており、ホテルの法人向け宴会市場も大きい。宿泊サービスとなるイベント企画料飲・レストラン市場規模のポテンシャルも大きい。
ホテル市場は1兆9,394億円(矢野経済研究所「2017年版ホテル産業年鑑」)、料飲・レストラン市場は32兆9,000億円(富士経済「外食マーケティング便覧2016 No.3」)
⑩会社概要
⑪株主構成(2017年8月31日現在)
1位の株式会社リバーフィールドは河野貴輝氏の個人資産管理会社なので、直接間接含めて71%保有。