【株式会社ティーケーピー】2017年2月期4Q決算説明資料(2017年4月25日)

株式会社ティーケーピーの2017年2月期4Q(12月~2月)決算説明資料です。

主幹事証券会社 野村證券
証券コード 3479
東証マザーズ 2017年3月27日 –

2017年2月期4Q決算説明資料

AGENDA

IPO後初の発表です。

事業概要

企業理念

 

TKPは、Total Kukan Produce。
法人向け貸し会議室ビジネスを起点として遊休不動産・土地を活用して空間を再生し、そこに付加価値を加えた快適な「場」「空間」「時間」を創出する「空間再生流通企業」を目指します

創業以来、イノベーションと成長を反復

(おそらくIPOに向けた)2011年の決算期変更の以降は、きれいな伸びで売上を伸ばして、今期は200億円突破。

ビジネスモデル

不動産オーナーから、遊休資産・低収益物件を割安で仕入れ、会議室や宴会場などに「空間」を「再生」し、シェアリングエコノミーとして、高付加価値を提供。

ビジネス領域

大口仕入れを対象としているのが、競合他社の参入障壁になる、と。
また、小口販売の時間貸しで、高付加価値(=利益率が高い)と。

この表だとWeWorkと競合しているように見える。。(実際は用途が違う)

貸会議室を前項で展開

国内・国外で1,752の会議室を展開。全国に会議室を展開していることで、大学の入試試験や大手企業の全国採用など、大口案件を一斉に引き受けることが可能。

大学の空き教室とかを仕入れられたら、かなり強くなる展開。

安定した顧客基盤

一度使い始めれば乗り換えは少ないので、新規需要の獲得が成長の鍵。
(もちろん、利用ニーズに合った部屋を提供し続けることも大事なので、稼働率を上げすぎるとリピート率が下がる危険あり。

利用目的に併せた5つのグレード

利用目的に合わせた「ガーデンシティPREMIUM」「ガーデンシティ」「カンファレンスセンター」「ビジネスセンター」「スター貸会議室」の5つのグレードを展開。

ワンストップサービスによる顧客単価の向上

ケータリングもセットできることに加えて、宿泊サービスや交通手配等の周辺サービスまでカバーすることで、顧客単価を向上させている。

周辺サービスへの取組み

利用者のニーズから、ケータリング・お弁当などの料飲サービスや、同時通訳システムなどのオプションサービス、宿泊サービスや交通手配などのその他サービスを展開。

経営戦略

市場環境①「仕入」対象:オフィスビルの築年数

オフィスビルの老朽化により移転が進み、空きテナントを会議室として「仕入」できる対象が増える見込み。

市場環境①「仕入」対象:着工統計

オフィス移転時に坪単価上場のために会議室スペースを減らし、外部化する企業が増加する見込み。

市場環境②「販売」市場

研修サービス市場及び、MICE開催件数も順調に増加しており、ホテルの法人向け宴会市場も大きい。宿泊サービスとなる料飲・レストラン市場規模のポテンシャルも大きい。
※MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。

「リアル」と「バーチャル」を交えた効率的な出店戦略

「リアル」「ホテル品質」の出店戦略(高グレード)で、メインターゲットからの収益確保を行い、「バーチャル」な出店戦略(低グレード)で裾野を広げてブランド認知を高める。

「リアル」な出店計画

「リアル」な出店は、2017年計画ではおおよそ月に1件ペース。

クラウドスペースによる「バーチャル」な戦略

効果・狙い

  • 低収益顧客層への効率的なアプローチ&ケア
  • 新規ユーザー獲得のための集客インフラとして活用
  • 空きスペースマッチングサービス事業者への牽制
  • 不動産オーナーとの接点拡大、潜在仕入先の開拓

これはシェアリングエコノミー

顧客クラスに応じたアプローチ

「ヘビーユーザー顧客」「ヘビーユーザーになり得る顧客」「単発利用の顧客・ライトユーザー」のそれぞれの顧客クラスに応じて、最適なアプローチを実施。

稼働率と顧客単価の向上

イベントコンシェルジュと顧客データベースを組み合わせることによって、利益の最大化を図る。

これは、マッチングサービスにはない付加価値だし、ある程度の規模がないとできない取組み。

稼働率向上の施策

4~6月の需要ピーク期以外では時間稼働率50%を切っているのは、このビジネスの肝ポイント。

 

宿泊を通じて貸会議室需要を最大化

宿泊施設を備えた貸会議室を展開して、宿泊需要を取り込む。

会議室という「OS」を活用したサービス展開

消費の現場(=空間)を提供する強みと、各種リソースを掛け合わせることで、引き続き会議室という「Operating System」に新たなサービスをビルトインしていく。

2017年2月期 決算概要

2017年2月期実績

売上から各段階利益まで前年同期比を超過して成長。

売上高・営業利益推移

売上は前期から22%成長。営業利益率は約12%

グレード別売上

グレード別の売上は、「ガーデンシティ」と「カンファレンスセンター」で約7割を占める。

サービス別売上

会議室サービスの売上比率は約60%で、次に料飲サービスが約20%を占める。

2018年2月期 業績予想

業績予想

2018年2月期の業績予想は、今期とほぼ同等の伸び率で計画。

「ガーデンシティPREMIUM」が伸びれば利益はもう少し出そう。

中期経営計画

基本方針

  • 持たざる経営
  • 積極的な出店を継続
  • 宿泊を含めた周辺事業の取り込み・内製化
  • 新規事業分野の開発(M&A含む)
  • 既存スペースのさらなる有効活用
  • 高付加価値化と効率化

中期経営計画

2020年2月期に売上385億円、営業利益58億円、営業利益率15%が目標。

中期経営計画(主要数値)

ご注意